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九州大学 1997年度
理系数学 第3問(b)

問題

次の命題(1),(2),(3)について,真のときは証明を与え,偽のときは反例を与えよ.

(1) を実数とする.
かつならば,である.

(2) を実数とする.
すべての実数についてならば,である.

(3) を整数とする.
2次方程式が有理数の解をもつならば,は偶数である.

出典:九州大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問(b)

方針

各命題を独立に真偽判定する。(1)は右辺から左辺を引き、に因数分解する。(2)はを許しているため、定数関数の反例が作れる。(3)は整数係数の最高係数1の2次方程式なので、有理数解をもてばその解は整数であることを使い、の偶奇を調べる。

解答

(1) 真である。実際、

である。, より だから である。よって が成り立つ。

(2) 偽である。反例として をとる。このとき、すべての実数について である。しかし であり、ではない。したがって命題は偽である。

(3) 真である。有理数解を既約分数で表す。ただしは整数で, とする。これを に代入してを掛けると である。左辺の後ろ2項はで割り切れるので、で割り切れる。よりである。したがって有理数解は整数である。

整数解をとすると より である。は一方が偶数であるから、積は偶数である。よっては偶数である。