問題
は正の実数とし,つの関数を考える.平面上の曲線をとし,放物線をとする.以下の問いに答えよ.(問1) 関数の極値をを用いて表せ.(問2) とがちょうど個の共有点をもつようなの値を求めよ.(問3) を(問2)で求めた値とする.との個の共有点を通る直線をとするとき,とで囲まれた図形との表す領域の共通部分の面積を求めよ.
出典:熊本大学 2023年度 前期 文理共通 第4問
方針
解法1
共有点は の零点として調べる。 の極大値が になるときだけ重解をもち,正の で共有点が2個になる。求めた で交点を出し,2点を結ぶ直線と放物線に囲まれる部分のうち の面積を積分する。
解法2(重解条件と平行移動)
共有点が2個である条件を、差の3次多項式が重解をもつ条件として処理する。候補の重解は導関数の零点だけなので を即決し、面積は で放物線を標準位置へ移して計算する。
解答
解法1
(問1)
である。微分すると
である。したがって で極大, で極小となり,極大値は
極小値は
である。
(問2)
であるから,極小値は常に負である。3次方程式 がちょうど2個の異なる実数解をもつには,極大値が となればよい。よって
より
である。
(問3)
のとき
であるから,共有点の 座標は である。 は
であり,共有点は , である。この2点を通る直線 は
である。 では直線が放物線の上側にあるので, の部分の面積は
したがって求める面積は である。
解法2(重解条件と平行移動)
(問1)
差を とおくと
したがって で極大値 、 で極小値 をとる。
(問2)
共有点がちょうど2個であるには、3次方程式 が重解をもてばよい。重解の候補は より だけである。
の範囲で零になりうるのは前者だけだから
である。このとき
で、異なる共有点は確かに2個である。
(問3)
と平行移動すると、放物線 は
となる。交点の 座標は であり、その2点を結ぶ直線は
は に対応するので、求める面積は