熊本大学 2023年度
文理共通数学 第1問(理工系)
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 理,工,医(放射線技術科,検査技術科学専攻),薬学部 教育,医(看護学専攻)学部【1】の類題
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、置換、和の計算、誘導利用
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
数列{an}をa1=81,(4n2−1)(an−an+1)=8(n2−1)anan+1(n=1,2,3,…)により定める.以下の問いに答えよ.(問1) a2,a3を求めよ.(問2) an=0を示せ.(問3) an+11−an1をnの式で表せ.(問4) 数列{an}の一般項を求めよ.
出典:熊本大学 2023年度 前期 文理共通 第1問
方針
まず漸化式を用いて初期値を計算する。正であることを帰納法で示してから両辺を割り,逆数の階差に直す。得られた階差を部分分数分解して和をとり,一般項を求める。
解答
(問1)
まず,n=1 を代入すると
3(a1−a2)=0
であるから,a2=a1=81 である。次に,n=2 を代入すると
15(81−a3)=24⋅81a3=3a3
である。したがって
a3=485
である。
(問2)
a1=81>0 である。an>0 と仮定すると,与えられた漸化式は
{4n2−1+8(n2−1)an}an+1=(4n2−1)an
と書ける。左辺の係数は正で,右辺も正であるから an+1>0 である。よって帰納法により,すべての n で an>0 であり,特に an=0 である。
(問3)
(問2)より anan+1=0 であるから,与式を anan+1 で割ると
(4n2−1)(an+11−an1)=8(n2−1)
となる。したがって
an+11−an1=4n2−18(n2−1)
である。
(問4)
4n2−18(n2−1)=2−2n−13+2n+13
である。よって n≧2 のとき
an1=8+k=1∑n−1(2−2k−13+2k+13)=8+2(n−1)−3+2n−13=2n+3+2n−13=2n−14n(n+1).
これは n=1 でも成り立つ。したがって
an=4n(n+1)2n−1
である。