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熊本大学 2023年度
文理共通数学 第3問(理工系)

問題

を複素数とし,複素数平面上のが三角形をなすとする.点を点を中心としてだけ回転した点をを点を中心としてだけ回転した点をを点を中心としてだけ回転した点をとする.の重心をそれぞれとする.以下の問いに答えよ.(問1) を表す複素数のそれぞれをを用いて表せ.(問2) を表す複素数のそれぞれをを用いて表せ.(問3) が三角形をなすとき,が正三角形かどうか判定せよ.

出典:熊本大学 2023年度 前期 文理共通 第3問

方針

解法1

とおき,原点中心の回転は 倍,点 中心の回転は と表す。各重心を複素数で表した後,差 を比較し, 回転の関係を示す。

解法2(回転作用素を用いるベクトル解法)

回転を表す線形写像 を用い、 を利用する。各点と重心を位置ベクトルで表し、 を直接示す。

解答

解法1

(問1)

とおく。このとき である。点 を原点中心に回転した点は

である。点 を点 中心に回転した点は

である。点 を点 中心に回転した点は

である。

(問2)

重心を表す複素数をそれぞれ とすると,

(問3)

上の表示から

である。したがって

よって,点 は点 を点 のまわりに だけ回転した点である。 が三角形をなすとき であるから, かつ である。したがって は正三角形である。

解法2(回転作用素を用いるベクトル解法)

の反時計回り回転を 、恒等写像を とする。このとき

である。

(問1)

点をその位置ベクトルでも表すことにすると

である。複素数表示では だから

となる。

(問2)

重心の公式から

である。

(問3)

上式と を用いると

したがって 回転したベクトルである。3点が三角形をなすとき両ベクトルは零でないので

よって は正三角形である。