問題
平面上の曲線が媒介変数を用いて, で与えられている.
(1) 曲線の長さを求めよ.
(2) 曲線上の各点において,における接線とで直交する直線を考える.この直線上の点で原点までの距離が最短となる点は,を動かすときどんな図形を描くか.
(3) を求めよ.
(4) 曲線と軸および直線で囲まれる図形の面積を求めよ.
出典:九州大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
媒介変数表示を微分し、速度ベクトル から弧長と法線を求める。法線上で原点に最も近い点は、直線に原点から下ろした垂線の足として計算する。面積は が で増加することを使い、 によって の積分に直す。
解答
(1)
を微分すると であり、 である。したがって曲線の長さは
である。
(2)
点 における接線方向ベクトルは である。 では極限として考えればよく、 ではこれに垂直な直線、すなわち法線は である。整理すると となる。
この直線の法線ベクトル は長さ1であるから、原点からこの直線に下ろした垂線の足は である。したがって求める点の軌跡は で表される右半円である。
(3)
部分積分により
第2項は0であり、 だから である。
(4)
では である。したがって求める面積は、曲線の 座標と直線 の差を について積分して と表せる。よって である。
ここで であり、また(3)より
である。さらに
部分積分と(3)から
である。したがって である。
以上より
である。