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九州大学 1998年度
文理共通数学 第3問(a)・第4問(a)

問題

(1) のとき,不等式が成り立つことを示せ.

(2)

(i) 不等式が成り立つことを示せ.

(ii) (i)の不等式で等号が成り立つのはどのような場合か調べよ.

出典:九州大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問(a)/理系 第4問(a)

方針

まず で増加することを、差を取って確認する。次に を導入し、各項の分母を共通の に大きくして下から評価する。最後に三角不等式と単調性を組み合わせ、等号成立ではどの段階で等号が必要かを一つずつ戻って調べる。

解答

(1)

より、分子は非負、分母は正である。したがって が成り立つ。

(2)(i)

とおく。 であるから

である。同様に についても

が成り立つ。よって

また、三角不等式より (1)を に適用すると 以上を合わせて、求める不等式が示された。

(2)(ii)

上の証明で等号が成り立つには、まず

が同時に必要である。例えば1つ目の等号は または のときに限る。したがって、 のうち2つ以上が0でないと、少なくとも1つの項で等号にならない。

逆に、 のうち0でないものが高々1つであれば、左辺と右辺は同じ値になる。したがって等号成立条件は ことである。

別解。 に対して

が成り立つ。これを に適用し、さらに に適用すると

を得る。あとは三角不等式と(1)を使えば同じ結論になる。この方法でも、等号は各2変数の積が0になるとき、つまり高々1つだけが0でないときに限られる。