問題
を自然数とする。以下の問いに答えよ。(問1) を満たす自然数の組の個数をを用いて表せ。(問2) が整数となるような自然数での倍数でないものをを用いて表せ。(問3) が整数となるような自然数の個数をを用いて表せ。
出典:熊本大学 2024年度 前期 文理共通 第4問
方針
解法1(最大公約数で互いに素な平方へ分離)
(問1)は差の平方をのべきの因数対に分ける。(問2)(問3)はを取り、で割った互いに素な2数の積が平方数であることから、それぞれを平方数とする。互いに素という条件まで使って因数対を一意に絞る。
解法2(差の平方を直接因数分解)
(問1)は、(問3)はを因数分解する。後者の2因子は積がとなる正の奇数なので、指数を割り振るだけで全解を重複なく列挙できる。
解答
解法1(最大公約数で互いに素な平方へ分離)
(問1)
である。より
またはのとき、の通りである。逆に各から
が得られるので、個数はである。
(問2)
ならである。積が平方数なので
と書ける。よってである。(問1)の因数表示でが3の倍数でないためにはでなければならない。したがって
(問3)
とおく。とすればである。積は平方数なので
ではとなり自然数解がないため、である。とおくと
が互いに素なので、2因子の共通の3の指数は0でなければならない。ゆえに
となり、固定したごとに解はただ1つ、
である。でこれらは互いに異なるから、個数は
である。
解法2(差の平方を直接因数分解)
(問1)
で、両因子は正の奇数である。ある整数を用いて
と表せる。よりであり、逆にこの範囲のごとに
が自然数解を与える。したがってのいずれでも個数はである。
(問2)
ならである。積が平方数なので
となる。(問1)の表示でとなるのはだけだから
(問3)
整数を用いて
とおく。4倍して平方完成すると
すなわち
左の2因子は正の奇数で前者が後者より小さい。したがって、ある整数により
かつと一意に表せる。2式を加えて
逆に各は自然数解を与える。また括弧内は3の倍数でないので各解のに含まれる3の指数はであり、重複しない。よって求める個数は
である。