問題
実数からなる数列はに対して
を満たすとする。以下の問いに答えよ。
(問1) 以上の自然数に対してであることを示せ。
(問2) のとき、を求めよ。
(問3) のとき、のとりうる値の範囲の最大値と最小値をそれぞれとし、のとりうる値の範囲の最大値と最小値をそれぞれとする。このとき、の値を求めよ。
出典:熊本大学 2024年度 前期 文理共通 第4問
方針
解法1(標準解法)
漸化式の分岐を後ろから逆算する。ではの場合が不可能なのでを得る。さらに、、へ順に戻り、とりうる範囲の最大・最小を読む。
解法2(逆像の木を作る)
各段の値を作る直前の値(逆像)を列挙する。からを一意に戻し、の逆像を、さらにの逆像をとして集合で整理する。
解答
解法1(標準解法)
(問1)
の式から、なら、ならである。したがってである。
でとする。なら、ならである。よって数学的帰納法により、以上の自然数に対してである。
(問2)
ならとなり、に反する。したがってであり
である。で、左辺はで増加するから
である。
次にならとなるので不適である。よってかつであり
である。
(問3)
となるを求める。ならであり、ならよりである。したがって
である。よって
である。
またならとなり不適である。したがってで、である。上のの範囲から
である。よって
である。したがって
である。
解法2(逆像の木を作る)
(問1)
なら、ならなのでである。さらになら、の枝では、の枝ではである。帰納法により
(問2)
ならとなってに反する。よってで、
左辺はで狭義単調増加であり、が解なので
の逆像を調べると、の枝はとなるため不適であり、から
(問3)
の逆像は
したがってである。次にならとなり上の集合に入らない。ではだから
よってである。以上から