熊本大学 2024年度
文理共通数学 数学② 第3問/数学③ 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 数学②・数学③共通(理学部,医学部,薬学部,工学部,情報融合学環)
- 分野
- 三角関数、図形と方程式
- 解法
- 三角比の利用、文字消去、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
0<θ<3πとする。AB=1,∠BAC=3θである△ABCについて,辺BCの中点をDとしたとき,∠BAD=2θが成り立つとする。以下の問いに答えよ。(問1) AC=2cosθであることを示せ。(問2) BCをcosθを用いて表せ。(問3) BCの最大値とそのときのθの値を求めよ。
出典:熊本大学 2024年度 前期 文理共通 数学② 第3問/数学③ 第2問
方針
解法1(標準解法)
Aを原点、ABをx軸に置き、AC=xとして中点Dの方向角が2θであることを式にする。ACを求めた後、余弦定理でBC2をcosθの二次式に直し、最大値はu=cos2θで処理する。
解法2(正弦定理と平方完成)
BD=CDを、△ABDと△ACDの正弦定理で表すとACが直ちに決まる。続いて余弦定理でBC2を求め、u=cos2θについて平方完成して最大値を読む。
解答
解法1(標準解法)
(問1)
AC=xとする。点Aを原点、ABをx軸上に取ると
B=(1,0),C=(xcos3θ,xsin3θ)
である。DはBCの中点なので
D=(21+xcos3θ,2xsin3θ)
である。∠BAD=2θより
tan2θ=1+xcos3θxsin3θ
である。したがって
sin2θ(1+xcos3θ)=xcos2θsin3θ
であり、整理すると
sin2θ=xsinθ
となる。0<θ<π/3よりsinθ>0なので
AC=x=2cosθ
である。
(問2)
余弦定理より
BC2=1+(2cosθ)2−2⋅1⋅2cosθcos3θ
である。cos3θ=4cos3θ−3cosθを用いると
BC2=1+16cos2θ−16cos4θ
である。したがって
である。
(問3)
u=cos2θとおくと、0<θ<π/3より1/4<u<1であり
BC2=−16u2+16u+1
である。この二次式はu=1/2で最大となる。よって
BC2=5
であり、最大値は5である。このときcos2θ=1/2で、範囲より
θ=4π
である。
解法2(正弦定理と平方完成)
(問1)
α=∠ADBとおく。B,D,Cは一直線上にあるから∠ADC=π−αである。正弦定理より
△ABD:BD=sinαsin2θ,
△ACD:CD=ACsin(π−α)sinθ=ACsinαsinθ.
DはBCの中点なのでBD=CDである。したがって
sin2θ=ACsinθ.
0<θ<π/3よりsinθ>0であり、
AC=sinθsin2θ=2cosθ.
図を準備中です。
(問2)
∠BAC=3θなので余弦定理から
BC2=1+4cos2θ−4cosθcos3θ.
cos3θ=4cos3θ−3cosθを代入し、
(問3)
u=cos2θとすると1/4<u<1であり、
BC2=1+16u−16u2=5−16(u−21)2.
u=1/2は範囲内にあるから、最大値はBC2=5、すなわち
このときcos2θ=1/2で、指定範囲より
θ=4π.