問題
平面上で,, で表される曲線をとする.
(1) のとき,の最小値との最大値を求め,の概形を図示せよ.
(2) 一般に,すべての実数で微分可能な関数に対し,
が成り立つことを示せ.ここで,はの導関数である.
(3) (1)で求めた曲線と軸とで囲まれる図形を,軸のまわりに一回転してできる立体の体積はと表せることを示せ.
出典:九州大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
(1) は を代入して 、 をそれぞれ微分し、端点も含めて最小・最大を確認する。(2) は の導関数を積分し、端点で となることから恒等式を得る。(3) は回転体の体積を の形で表し、(2) の恒等式を代入して指定された式へ整理する。
解答
(1)
のとき である。
まず を微分すると である。したがって となるのは すなわち、 では である。端点も調べると
である。よって最小値は である。
次に を微分すると である。 となるのは であり、端点では である。したがって最大値は である。
曲線 は から出発し、上半平面を通って、原点へ近づきながら左側へ回り、最後に に至る。左端は 、最も高い点は である。
(2)
とおく。積の微分により
ここで では なので である。したがって を から まで積分すると
よって
である。これで示された。
(3)
媒介変数表示より である。曲線と 軸で囲まれる図形を 軸のまわりに回転すると、体積は と表せる。これは を、曲線が右から左へ進む向きの で積み上げる式である。
したがって
(2) を用いると
ここで を代入すれば である。