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九州大学 2002年度
理系数学 第2問

問題

正の整数に対し,の正の約数全体の和をで表す.ただし,1および自身も約数とする.たとえば,であり,ならば15の正の約数はなので,となる.次の問いに答えよ.

(1) が正の奇数と正の整数を用いてと表されるとする.このときが成り立つことを示せ.

(2) が2以上の整数と正の整数を用いてと表されるとする.このときが成り立つことを示せ.また,等号が成り立つのは,かつが素数であるときに限ることを示せ.

(3) 正の偶数は,ある整数とある奇数を用いてのように表すことができる.このときをみたせば,は素数であり,かつとなることを示せ.

出典:九州大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

(1)は の冪の約数と奇数部分の約数を分けて和を積にする。(2)は の約数のうち少なくとも があることから下限を出し、等号条件で余分な約数がないことを詰める。(3)は(1)で の冪を外し、(2)の等号条件に持ち込む。奇数係数 が互いの奇数部分を割ることを最初に示すのが決定的である。

解答

(1)

とし、 は正の奇数であるとする。 の正の約数は、 の正の約数 を用いて とただ1通りに表される。

したがって約数の和は

である。

(2)

とする。このとき はどちらも の正の約数であり、しかも相異なる。よって である。

等号が成り立つとき、 の正の約数は だけでなければならない。もし なら も正の約数であり、 は少なくとも3つの相異なる約数になるので等号は成り立たない。したがって等号成立には が必要である。 のとき である。等号 は、 の正の約数が だけであることと同値であるから、 が素数であることと同値である。

よって等号が成り立つのは のときに限る。

(3)

は正の偶数なので と書いたとき は正の奇数である。

(1)より である。ここで とおく。条件 となる。 は奇数である。したがって と互いに素なので、上の第一式から が従う。同様に第二式から が従う。そこで とおく。ただし は正の整数である。

これを上の式に代入すると となる。

ここで(2)を に適用する。 であるから である。ところが なので を得る。

同様に、(2)を に適用すると であり、 だから を得る。よって であり、上の2つの不等式はいずれも等号で成り立っている。

(2)の等号条件より、 については かつ が素数、 については かつ が素数である。したがって であり、さらに は素数である。