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九州大学 2000年度
理系数学 第3問

問題

を自然数として,とおく.

(1) において,

が成り立つことを示せ.ここで,は自然対数を表す.

(2) とするとき,次の不等式が成り立つことを示せ.

(i) において,

(ii) において,

(iii)

(3) この不等式を用いて,の近似値を誤差が以下となるような分数で求めよ.

出典:九州大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

(1)は等比数列の有限和 を積分して示す。(2)は の範囲で を上から評価し、正の場合と負の場合で積分区間の向きに注意する。(iii)は(1)を に適用して余り積分の差にする。(3)では となる を選び、奇数次だけが残る を使って を近似する。

解答

(1)

が成り立つ。これを から まで積分すると

である。左辺は であり、中央の和は である。したがって である。

(2)

(i) とする。この範囲では なので である。よって

である。

(ii)

とする。積分区間の向きに注意すると

である。 では だから

である。

(iii)

(1)を に適用する。 であり、 である。差を取ると

である。

右辺の絶対値は、(i)(ii)の評価を合わせて

以下である。したがって

である。

(3)

となる である。 とすると、(2)(iii)より誤差は である。

このとき では偶数次の項が消え、奇数次の項だけが2倍される。 だから

である。よって とすれば、誤差は 以下である。