問題
実数と正の整数に対してとおく。以下の問いに答えよ。(問1) を求めよ。(問2) とする。点におけるの接線の方程式を求めよ。また,不等式を証明せよ。(問3) (問1)で求めた値をとおく。を求めよ。
出典:熊本大学 2025年度 前期 文理共通 第4問
方針
標準解法(凸性の接線・弦評価ではさむ)
(問1)は積分比較で主項を決める。(問2)では の導関数が増加することから,接線が曲線の下,両端を結ぶ弦が曲線の上にあることを示して積分する。(問3)はその二つの評価を単位区間ごとに足し,差 を へはさむ。
別解(問1:区分求積法)
をそのまま 上のリーマン和へ変形する。積分比較とは独立に主項 を一行で確認できる。
解答
標準解法(凸性の接線・弦評価ではさむ)
(問1)
はで増加するから
である。したがって
であり、はさみうちにより
である。
(問2)
のにおける接線は
である。
で
とおくと
である。よって接線は曲線の下側にある。これを積分して
を得る。
また、の導関数は増加するので、曲線は区間で弦の下側にある。すなわち
である。これを積分して
を得る。
(問3)
(問1)よりである。まず(問2)の右側の不等式を各区間に用いて足すと
である。したがって
である。
次に(問2)の左側の不等式を各区間に用いると
である。これをについて足すと
であるから
である。積分比較により
である。したがって, とおけば
一方,先の評価からすべての で である。よって
である。
【接線・弦による評価の図】
図を準備中です。
凸関数では「接線 曲線 弦」である。この向きを単位区間ごとに保ったまま加えることが (問3) の核心である。
別解(問1:区分求積法)
(問1)
これは連続関数 の区間 における右端の区分求積であるから