問題
実数に対し、座標平面の点の集合を
で定める。以下の問いに答えよ。
(問1) の要素の個数を求めよ。
(問2) 正の整数に対し、点はどのようなに対してもに含まれないとする。このようなの最小値を求めよ。
(問3) 座標平面の点の集合を
で定める。の要素の個数を求めよ。
出典:熊本大学 2025年度 前期 文理共通 第3問
方針
標準解法(相加相乗平均で存在条件を作る)
固定した正整数 に対し,連続変数 を先に最適化する。相加相乗平均により の最小値が と分かるため,『ある が存在する』という条件は という整数条件に変わる。最後は漏れなく個数を数える。
別解(判別式でパラメータの存在条件を判定)
不等式に正の を掛け, の二次不等式へ直す。上に凸ではなく下に凸の二次式が0以下になる正の が存在する条件を判別式で判定し,公式解答例と同じ整数条件を得る。
解答
標準解法(相加相乗平均で存在条件を作る)
(問1)
のとき条件は
である。正の整数について数えると
であり、では存在しない。したがっての要素の個数は
である。
(問2)
点について考える。相加相乗平均より
であり、等号はのとき成り立つ。したがって、あるでとなるための条件は
である。よってどのに対しても含まれない最小の正の整数は
である。
(問3)
正の整数を固定すると、相加相乗平均より
であり、等号はのとき成り立つ。したがってとなる条件は
すなわち
である。に対するの個数は順に
である。よって個数は
である。
別解(判別式でパラメータの存在条件を判定)
(問2)
は
と同値である。この二次式の頂点は にあるから,正の で0以下になるための条件は判別式が0以上,すなわち
よって ではある が存在し,どの でも入らない最小の は13である。
(問3)
同様に
を満たす正の が存在する条件は
すなわち である。したがって