問題
放物線をとする。以下の問いに答えよ。(問1) 点を通りに接する直線のうち,傾きが正のものを負のものをとする。で囲まれる部分の面積を求めよ。(問2) とし,直線はの接線であるとする。軸,で囲まれる部分の面積が(問1)で求めた面積に等しいとする。を求めよ。(問3) 点に対し,を通るつの直線がの異なる接線であり,で囲まれる部分の面積が(問1)で求めた面積に等しいとする。このようなの軌跡を求めよ。
出典:熊本大学 2025年度 前期 文理共通 第2問
方針
標準解法(接点パラメータで三問を統一)
放物線 の接点を とすれば接線は である。この一つの表示で接線の傾き・切片・交点・面積を統一する。(問3)は二接点 と接線の交点 の関係,および面積が接点差の三乗に比例することから軌跡を得る。
別解(問3:接線条件の判別式から軌跡を出す)
点 を通る接線の接点 は の二根である。二接点の差と判別式を結び,面積を だけの式にする。
解答
標準解法(接点パラメータで三問を統一)
(問1)
のにおける接線は
である。これがを通るためにはであるから、である。したがって二本の接線は
である。求める面積は
である。
(問2)
接線の接点の座標をとすると、、である。よりである。軸との交点はであるから、、軸、で囲まれる部分の面積は
である。これがに等しいのでである。よって
である。
(問3)
二つの接点の座標をとする。接線
の交点をとすると
である。また囲まれる面積は
である。これがに等しいのでである。したがって
より
である。ゆえに求める軌跡は
である。
【接点パラメータの図】
図を準備中です。
接線と放物線の差は であり,面積積分が三乗になる理由もここから見える。
別解(問3:接線条件の判別式から軌跡を出す)
(問3)
接点 における接線 が を通る条件は
である。異なる二接線をもつので であり,二接点は
標準解法の積分から,二接線と放物線で囲まれる面積は
これが だから
したがって軌跡は
である。この放物線上では常に なので,実際に異なる二接線が存在する。