問題
(1) の面積は,に等しいことを示せ.ここで,はベクトルとベクトルとの内積を表す.必要ならば,2つのベクトルのなす角のコサインと内積の関係式を用いてよい.
(2) を正の定数とし,右図の平行六面体を考える.,とし,,とする.面上に点をとり,点から辺上に垂線を下ろし,点から辺上に垂線を下ろす.,とするとき,の面積を,,を用いて表せ.
(3) (2)で点が面上を動くとき,の面積の最小値を求めよ.
出典:九州大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問(a)
方針
(1) は三角形の面積 と内積公式 を組み合わせる。(2) は条件を満たすように座標を取り、, と表す。あとは (1) の公式を , に適用する。(3) は面積式が の平方根なので、 の取り得る範囲 で に最も近い値を選ぶ。
解答
(1) とする。三角形の面積は である。また内積の公式より
である。したがって
である。平方根を取って 倍すれば、題意の面積公式が得られる。
(2) 座標を と取る。, より とできる。面 は と平行であり、 は 方向、 は 方向である。したがって、, に対応する点 は と表される。
また であるから
である。よって である。(1) の公式を用いると である。平方根の中を整理して となる。したがって である。
(3) 点 は面 上を動くので である。したがって である。
面積を最小にするには、 を最小にすればよい。 であるから、 のときは とでき、このとき である。
一方、 のときは なので、 を に最も近づけるには とする。このとき である。
よって最小値は
である。