問題
を正の整数とする.平面を本の直線,または1回折れ線でいくつかの領域に分けることを考える.ここで直線は両側に無限にのびているものとし,1回折れ線とは,右図のように直線の途中を1回折り曲げたものである.次の問いに答えよ.
(1) 平面が次の条件(i),(ii)をみたす異なる本の直線のみで分割されているとする.
(i) が2以上ならば,どの2本の直線も交わる.
(ii) が3以上ならば,どの3本の直線も同一点では交わらない.
分割される平面の領域の個数をで表す.のとき,との間の関係式を求めよ.また, を求めよ.
(2) 平面が次の条件(i),(ii)をみたす異なる本の1回折れ線のみで分割されているとする.
(i) が2以上ならば,どの2本の1回折れ線も異なる4点で交わる.
(ii) が3以上ならば,どの3本の1回折れ線も同一点では交わらない(上図を参照せよ).
分割される平面の領域の個数をで表す.を求めよ.
(3) を求めよ.
方針
新しい直線や1回折れ線を1本追加すると、既存の図形との交点によってその線がいくつの部分に分けられるかが、増える領域数になる。(1) は 本目の直線が既存の 本と相異なる 点で交わるため、 個の部分に分かれる。(2)(3) は1回折れ線が既存の各1回折れ線と4点で交わるので、追加時に 個の領域が増える。
解答
(1) すでに 本の直線で平面が分割されているところへ、 本目の直線を加える。条件より、この新しい直線は既存の 本の直線と相異なる 個の点で交わる。したがって新しい直線はそれらの交点によって 個の部分に分けられる。
新しい直線の各部分は、それぞれ1つの領域を2つに分けるので、領域の個数は 個増える。よって である。
また だから となる。したがって である。
(2) 1本の1回折れ線は平面を2つの領域に分けるので である。2本目の1回折れ線を加えると、条件より1本目と4点で交わる。したがって2本目は5個の部分に分かれ、領域は5個増える。よって である。
さらに3本目を加えると、既存の2本の1回折れ線とそれぞれ4点で交わり、合計8個の交点をもつ。条件より3本が同一点で交わることはないので、この8点はすべて異なる。したがって3本目は9個の部分に分かれ、領域は9個増える。よって である。
(3) 一般に、 本目の1回折れ線を加えるとする。既存の 本の1回折れ線とそれぞれ4点で交わり、3本が同一点で交わらないので、交点は合計 個である。したがって新しい1回折れ線は 個の部分に分かれ、その数だけ領域が増える。よって である。 から である。計算して を得る。したがって である。