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九州大学 2002年度
文系数学 第3問(b)

問題

次の問いに答えよ.

(1) を正の整数とする.どんな角度に対しても

が成り立つことを示せ.また,ある次式を用いて

と表されることを示せ.

(2) が偶数ならば偶関数,奇数ならば奇関数になることを示せ.

(3) 整式の定数項を求めよ.また,の1次の項の係数を求めよ.

出典:九州大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問(b)

方針

(1) は加法定理の和積公式から の漸化式を作り、その漸化式を の整式 に移す。(2) は が奇関数、 が偶関数であることを出発点に、 で偶奇が交互に続くことを帰納的に示す。(3) は偶数次の定数項と奇数次の1次係数だけを取り出し、漸化式で追跡する。

解答

(1) 和積公式 を代入すると である。したがって を得る。

次に とおく。さらに について と定める。このとき上の漸化式により、帰納的に が成り立つ。また 次式である。実際、 の最高次項に を掛けることで 次項が生じ、 では打ち消されない。

(2) は奇関数、 は偶関数である。いま が添字の偶奇に応じて偶関数・奇関数になっているとする。 が奇数のとき、 は偶数なので は偶関数であり、 は奇関数である。また は奇数なので も奇関数である。したがって は奇関数である。 が偶数のときも同様に、 はともに偶関数であり、 は偶関数である。よって である。

(3) (2) より、 の定数項は が奇数なら0であり、1次の項の係数は が偶数なら0である。そこで、 の定数項を の1次の項の係数を とおく。 , より である。

漸化式 の定数項を見ると、 の定数項は0であるから である。よって である。

また の1次の係数を見ると、 の1次係数は であるから である。 から帰納的に が得られる。

したがって、定数項は

であり、1次の項の係数は

である。