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九州大学 2001年度
理系数学 第2問

問題

3次関数のグラフをとする.

(1) 平面上の点に関する,点に対称な点の座標を求めよ.

(2) はこの上のある点に関して点対称であることを示せ.

(3) 直線に関する,点に対称な点の座標を求めよ.ただし,は共には0でないとする.

(4) は原点を通るどんな直線に関しても線対称でないことを示せ.

出典:九州大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

(1)(2)は3次関数の変曲点対称を座標計算で示す。 とおいて を計算し、 の奇関数になることを確認する。(3)は直線 の法線ベクトルが であることを使い、点から直線へ下ろした垂線方向に2倍戻す。(4)では(3)の反射公式をグラフ上の点 に適用する。 なら反射後の の3次式になり、 とすると9次の項が出て矛盾する。 も個別に退ける。

解答

(1)

に関する対称点を とする。 は2点の中点だから である。よって である。

(2)

とおく。 として とおくと である。 より なので となり、これは の奇関数である。

したがって である。これはグラフ上の点 に関して対称であることを意味する。よって はこの点に関して点対称である。

(3)

直線 の法線方向は である。点 からこの直線へ向かう法線方向の成分は である。反射点は、この法線方向の成分を2倍引いた点なので である。したがって対称点は

である。整理すると

となる。

(4)

とする。仮に が直線 に関して線対称であるとする。グラフ上の任意の点 の対称点を とすれば、その点も 上にあるので でなければならない。

まず とする。(3)の公式より である。 は3次式であり、 だから、 の3次式である。一方 は高々3次式である。ところが は、 が3次式であるため、最高次に9次の項をもつ。この9次の係数は0でない。これは が成り立つことに反する。

次に のとき、反射軸は である。すると の対称点は であり、これが常にグラフ上にあるには がすべての で成り立つ必要がある。しかし3次関数 は恒等的に0ではないので不可能である。

最後に のとき、反射軸は である。すると が常にグラフ上にある必要があり、 がすべての で成り立つはずである。しかし には の項が残るため、恒等的に0にはならない。

以上より、 は原点を通るどんな直線に関しても線対称でない。