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九州大学 2001年度
文系数学 第4問(b)

問題

サイコロを回振って,出た目を小さい方から順に並べ,第番目を とする.

(1) のとき,3の目が3回,5の目が2回出たとする.このときのとりうる値をすべて求めよ.

(2) 一般のに対して,となる確率 を求めよ.

(3) 一般のに対して,の期待値を求めよ.

(4) 一般のに対して,期待値を求めよ.

出典:九州大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問(b)

方針

並べ替えた は最小値、 は最大値である。(1)は既に出た3と5の個数を固定し、残り2個の入り方で4番目がどう変わるかを調べる。(2)(3)は最小値について、 を使うと簡潔になる。(4)はサイコロの目を と対応させる対称性により、最大値の期待値を最小値の期待値から求める。

解答

(1)

7回のうち、3の目が3回、5の目が2回出ている。残り2回の目は3でも5でもない。

残り2回の目がどちらも3より小さい場合、並べると4番目は3になる。残り2回の目の一方または両方が4で、5より小さい位置に入る場合、4番目は3または4になり得る。残り2回の目がどちらも5より大きい場合には、並びは の形になるので4番目は5になる。

したがって のとりうる値は である。

(2)

は出た目の最小値である。 となるのは、すべての目が2以上であり、かつすべての目が3以上ではないときである。よって である。各回は独立なので

である。したがって である。

(3)

正の整数値をとる確率変数について が成り立つ。ここで は、すべての目が 以上であることを意味するから である。したがって

である。

(4)

出た目をすべて に置き換えると、サイコロの各目の出やすさは変わらない。この対応では、最小値 に対応する。したがって期待値も等しく である。よって である。

別解。(4)は最大値について直接求めてもよい。 はすべての目が 以下であることなので、 の分布は の分布を目の反転で写したものになっている。したがって の期待値は常に中央の和 に対応して7となる。