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九州大学 2000年度
文系数学 第4問(a)

問題

表のでる確率がの公平な(歪みのない)コインが枚,表のでる確率がの歪んだコインが1枚ある.公平なコインはそれぞれを2回投げ,2回共に表がでた場合にそのコインを用意した箱に入れる.また,歪んだコインは回投げて回すべてが表であったらその箱に入れる.全部のコインについてこれを行ったとき,箱に入っているコインの枚数をとする.

(1) のとき,の期待値を求めよ.

(2) となる最小のを求めよ.

(3) の期待値と分散をを用いて表せ.

出典:九州大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問(a)

方針

箱に入るかどうかを各コインごとの独立な事象として扱う。公平なコイン1枚が箱に入る確率は 、歪んだコインが入る確率は である。 は余事象「どのコインも入らない」で求める。期待値と分散は、独立なベルヌーイ型確率変数の和として計算する。

解答

公平なコインのうち、 番目のものが箱に入るとき1、入らないとき0をとる確率変数を とする。また、歪んだコインについて同様の確率変数を とする。このとき である。公平なコイン1枚が箱に入る確率は であり、歪んだコインが箱に入る確率は である。

(1)

のとき、公平なコインは2枚であり、歪んだコインが箱に入る確率は である。どのコインも箱に入らない確率は

である。したがって である。

期待値は和の期待値で計算できるので である。

(2)

一般の について、どの公平なコインも入らない確率は である。また、歪んだコインが入らない確率は である。よって

である。 とおくと、求める条件は すなわち である。これは と同値である。 では だから、厳密に不等式を満たすには が必要十分である。すなわち である。

なので、最小の である。

(3)

期待値は である。

分散については、独立な確率変数の和なので分散の和をとればよい。公平なコイン1枚に対応する の分散は である。歪んだコインに対応する の分散は である。したがって

である。