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九州大学 1998年度
文系数学 第1問

問題

放物線上の点における接線を軸方向にだけ平行移動した直線をとする.

(1) 直線の方程式を求めよ.

(2) この放物線と直線とが,座標が正の2点で交わるためのの範囲を求めよ.

(3) 放物線と直線とが2点で交わるとき,これらが囲む図形の面積を求めよ.

(4) (3)の図形の面積を直線で2等分したい.を求めよ.

出典:九州大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

接線をまず正確に求め、平行移動後の直線と放物線の差を の形にする。交点の条件は方程式 の2解がともに正になる条件に言い換える。面積は交点間で直線が放物線の上にあることを確認して積分し、二等分線は被積分関数が に関して偶関数になることから決める。

解答

(1)

放物線を とおくと、導関数は である。したがって、点 における接線は であり、整理して となる。これを 軸方向に だけ平行移動した直線は である。

(2)

放物線と直線の交点の 座標は を満たす。左辺に集めると すなわち である。異なる2点で交わるには が必要で、このとき2解は である。2つの 座標がともに正であるための条件は小さい方が正であること、すなわち である。よって求める範囲は または である。

(3)

交点間では、直線の 座標から放物線の 座標を引くと である。したがって囲まれる面積は である。ここで とおくと となる。よって

である。

(4)

(3)の被積分関数 に関して対称である。実際、 とおくと、左半分と右半分の面積は で、偶関数の積分だから等しい。したがって面積を二等分する直線は対称軸 である。ゆえに である。