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東京大学 2016年度
理系数学 第4問

問題

を複素数とする。複素数平面上の3点が鋭角三角形をなすようなの範囲を求め,図示せよ。

% 図は省略

出典:東京大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問

方針

とおき,3点の各頂点での内積が正である条件を計算する。複素数平面では,ベクトルの内積はで表せる。の順に計算すると,条件はとなる。したがって,縦帯のうち,中心,半径の円の外部を図示する。

解答

とおく。複素数平面で,複素数が表す2つのベクトルの内積は で表せる。

まず頂点での条件を調べる。からへ向かうベクトルは である。したがって内積は

である。鋭角条件はこれが正であることなので である。

次に頂点での条件を調べる。からへ向かうベクトルは である。内積は

である。したがって である。

最後に頂点での条件を調べる。からへ向かうベクトルは である。内積は

である。ここで

なので,条件は である。

以上を合わせると である。後半は と書ける。

したがって求める範囲は,縦帯 のうち,中心,半径の円の外部である。ただし,境界は鋭角でなく直角または点の一致に対応するため含まない。

別解。各頂点での直角条件を先に曲線として求めることもできる。での直角条件はそれぞれ直線となり,での直角条件は円となる。鋭角側を代表点で判定すれば,同じ領域が得られる。