問題
どの目も出る確率がのさいころを1つ用意し,次のように左から順に文字を書く。
さいころを投げ,出た目がのときは文字列を書き,4のときは文字を,5のときは文字を,6のときは文字を書く。さらに繰り返しさいころを投げ,同じ規則に従って,,,,をすでにある文字列の右側につなげて書いていく。
たとえば,さいころを5回投げ,その出た目が順にであったとすると,得られる文字列は,
となる。このとき,左から4番目の文字は,5番目の文字はである。
(1) を正の整数とする。回さいころを投げ,文字列を作るとき,文字列の左から番目の文字がとなる確率を求めよ。
(2) を2以上の整数とする。回さいころを投げ,文字列を作るとき,文字列の左から番目の文字がで,かつ番目の文字がとなる確率を求めよ。
方針
が書かれる確率は 、長さ1の文字 のいずれかが書かれる確率も である。したがって(1)の位置確率は、文字符号の種類に関係なく、先頭ブロックの長さが2か1かで漸化式を立てる。(2)では が現れるのは の直後に特に が続くときだけである。まず指定位置の直後がブロック境界になる確率を求め、最後に の確率 と の確率 を掛ける。
解答
(1)
左から 番目の文字が である確率を とする。1回の試行で書かれる文字数は または であるから、 回試行した時点で文字列の長さは少なくとも であり、左から 番目の文字はその後の試行に影響されない。
最初に が書かれる確率は であり、長さ1の文字 のいずれかが書かれる確率も である。よって である。また、2番目の文字が であるのは、最初に が書かれる場合、または最初に長さ1の文字が書かれて次に が書かれる場合であるから である。
のとき、最初に が書かれた場合は残りの文字列の 番目、最初に長さ1の文字が書かれた場合は残りの文字列の 番目を見ればよい。したがって である。特性方程式 の解は であるから と書ける。初期値 を代入して を得る。したがって である。
(2)
左から 番目の文字の直後がブロックの切れ目である確率を とし、開始前も切れ目とみなして とする。 では、最初のブロックが長さ1であればよいから である。 では、最初のブロックの長さにより である。よって となる。
のとき、1番目が 、2番目が となることはない。最初のブロックが なら2番目は 、最初のブロックが長さ1なら1番目は でないからである。
とする。左から 番目が 、 番目が となるには、左から 番目の直後で切れ、その後に が書かれ、さらに次に が書かれる必要がある。またこの条件は十分でもある。したがって求める確率は である。ゆえに
である。
以上より求める確率は
である。