問題
を原点とする座標平面上に,軸上の点と直線が与えられている。ここで,,とする。
いま,傾きがの直線を対称軸とする対称移動を行うと,原点は直線上の,第1象限の点に移り,軸上の点は直線上の,第1象限の点に移った。
(1) このとき,をとで表せ。
(2) 次の条件を満たす点が存在することを示し,そのときのの値を求めよ。
条件:どのような に対しても,原点を通り直線に垂直な直線はとなる。
方針
対称軸を と置き,この直線に関する点 の反射公式を求める。原点の像 の 座標が1であることから が決まり,さらに が第1象限にあるので である。次に の像 を出し, が 上にある条件から(1)を得る。(2)では垂線の傾きが なので , とおき,三倍角公式と恒等的に一致するように を決める。
解答
(1)
対称軸を とおく。この直線は と書ける。点 をこの直線に関して対称移動した点を計算すると
である。
原点 の像 は直線 上にある。したがって, を代入した像の 座標から を得る。よって である。このとき の 座標は である。 は第1象限にあるので である。
次に の像 を求める。上の式に , を代入すると
である。 は直線 上にあるから, の 座標を 座標で割って
である。
(2)
原点を通り に垂直な直線の傾きは である。条件より である。そこで とおく。 より であり, である。
(1)の式に を代入すると となる。一方,三倍角の公式より
である。
条件はどの に対しても成り立つ,すなわちどの に対しても成り立つことである。 なので を消し, が恒等的に成り立つ必要がある。両辺を交差に掛けると である。定数項を比較して だから でなければならない。
実際, とすると となり,三倍角の公式の値と一致する。さらに では であり, は第1象限にある。また のとき の 座標も正となり, だから も第1象限にある。
したがって条件を満たす点 は存在し,その値は である。