東京大学 2006年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理科一類・理科二類・理科三類
- 分野
- ベクトル、図形と方程式
- 解法
- ベクトル成分計算、内積の利用、式変形
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 20分
問題
Oを原点とする座標平面上の4点P1,P2,P3,P4で,条件
OPn−1+OPn+1=23OPn(n=2,3)
を満たすものを考える。このとき,以下の問いに答えよ。
(1) P1,P2が曲線xy=1上にあるとき,P3はこの曲線上にはないことを示せ。
(2) P1,P2,P3が円周x2+y2=1上にあるとき,P4もこの円周上にあることを示せ。
出典:東京大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
位置ベクトルを pn=OPn と書くと,条件は pn+1=23pn−pn−1 である。(1)は P1=(a,1/a),P2=(b,1/b) とおき,P3 の座標積が1にならないことを計算で示す。(2)は座標計算より内積が有効で,∣p1∣=∣p2∣=∣p3∣=1 と p1+p3=23p2 から必要な内積を求め,∣p4∣=1 を示す。
解答
(1)
P1=(a,a1),P2=(b,b1) とおく。ただし a,b=0 である。条件を n=2 に対して用いると
であるから
である。したがって P3=(23b−a,2b3−a1) である。
この点が曲線 xy=1 上にあるかどうかを調べる。座標の積は
(23b−a)(2b3−a1)=49−2a3b−2b3a+1
である。したがって
(23b−a)(2b3−a1)−1=49−2a3b−2b3a=−4ab3(2a2−3ab+2b2)
である。ここで 2a2−3ab+2b2=21(a−b)2+23(a2+b2−ab)>0 である。よって上の値は0ではない。したがって (23b−a)(2b3−a1)=1 であり,P3 は曲線 xy=1 上にはない。
(2)
とおく。仮定より ∣u∣=∣v∣=∣w∣=1 である。また条件から u+w=23v である。両辺の長さの2乗を比べると ∣u+w∣2=23v2 なので 1+1+2u⋅w=49 となる。よって u⋅w=81 である。
また v=32(u+w) であるから
v⋅w=32(u⋅w+∣w∣2)=32(81+1)=43
である。
条件を n=3 に対して用いると v+OP4=23w なので OP4=23w−v である。したがって
OP42=23w−v2=49∣w∣2+∣v∣2−3v⋅w=49+1−3⋅43=1
である。よって P4 も円周 x2+y2=1 上にある ことが示された。