問題
大量のカードがあり,各々のカードにの数字のいずれかの一つが書かれている。これらのカードから無作為に1枚をひくとき,どの数字のカードをひく確率も正である。さらに,3の数字のカードをひく確率はであり,の数字のカードをひく確率はそれぞれに等しいとする。
これらのカードから1枚をひき,その数字を記録し,このカードをもとに戻して,もう1枚ひき,その数字をとする。このとき,となる事象を,となる事象をとし,それぞれのおこる確率を,と書く。
(1) とおくとき,を,で表せ。
(2) とがともに自然数であるとき,の値を最大にするような,を求めよ。
方針
4のカードを引く確率をとおき,まずとを直接数える。は和が以下になる6通りを列挙する。は独立に2回引くので,異なる数字が出る確率の半分としてを求める。(2)では,とおく。正の確率条件から,したがってである。を先に処理し,ではとに分けて上界を作り,候補を超えないことを示す。
解答
(1)
1,2,5,6のカードを引く確率はそれぞれ,3のカードを引く確率はである。したがって4のカードを引く確率は である。 となるのは の場合である。よって である。
次にを求める。2回の数字が異なるとき,とは対称に起こる。したがって である。2回の数字が等しい確率は であるから である。
したがって は である。展開すると である。
(2)
とが自然数なので とおける。ただしは自然数である。4のカードの確率が正であることから であり,特にである。よって である。
まず,すなわちの場合を考える。このときなのでである。ではは増加するから,の中では,すなわちのとき最大になる。このとき である。
次にとする。このときである。 の場合,であり,またはで増加するので である。したがって である。 の場合,である。では増加するから である。よって である。関数はで増加するので である。
以上より,ではを超えない。したがってを最大にするのは である。