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東京大学 1994年度
理系数学 第1問

問題

とする。このとき,以下のことが成り立つことを示せ。

(1) 任意の実数に対し,である。

(2) 方程式はただひとつの実数解をもち,となる。

出典:東京大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

(1)はを平方の和と正の定数に分解して,任意の実数で正であることを示す。(2)はを平方の和と正の定数に分解し,が実数全体で単調増加であることを示す。あとはを直接計算し,中間値と単調性から,解の存在・一意性・範囲を同時に結論する。

解答

(1)

平方完成を行うと

である。実際,右辺を展開すると

となり,と一致する。

右辺の2つの平方は以上であり,最後にが加わっている。したがって任意の実数に対して である。

(2)

を微分すると である。これも平方完成により

と書ける。展開して確認すると,の係数はの係数は,定数項はである。

したがって任意の実数に対して であり,は実数全体で単調に増加する。

端点の値を調べると であり,また である。よって連続性により,を満たす実数解が少なくとも一つ存在する。

さらには単調に増加するので,実数解は二つ以上存在できない。したがって方程式はただ一つの実数解をもち,その解は を満たす。