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東京大学 1994年度
理系数学 第2問

問題

とおく。このとき,以下のことが成り立つことを示せ。

(1) およびは有理数である。

(2) 任意の自然数に対しは整数である。

出典:東京大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

で割り,についての2次方程式を作る。を代入すると,がその2根になるので,解と係数の関係からを求める。(2)ではとおくと,がともに整数になる。するとが整数係数の漸化式を満たすため,帰納法で整数性が示せる。別解として,を根号で表して共役な形から同じ漸化式へ戻す方法もある。

解答

(1)

公式 を用いる。かつのとき,で割って を得る。 はいずれもを満たす。したがって は,2次方程式 の2根である。よって解と係数の関係から であり,どちらも有理数である。

(2)

とおく。このとき であり,(1)の結果を代入して である。また でもある。 とおく。は2次方程式 の2根であるから である。両辺にそれぞれを掛けて足すと,について が成り立つ。

初項は で,いずれも整数である。漸化式の係数も整数なので,数学的帰納法により,すべての自然数については整数である。

一方,

である。したがって求める数は整数である。

別解。(1)の2次方程式を解くと である。したがって となる。よって求める数は

である。この2つは根号の符号だけが違うので,和を作ると根号を奇数個含む項は打ち消し合う。さらにであるから,この和は上の解答と同じ漸化式 に従う。初項から,やはりすべて整数である。