問題
整数からなる数列を漸化式
によって定める。
(1) が偶数となることと,が3の倍数となることは同値であることを示せ。
(2) が10の倍数となるための条件を(1)と同様の形式で求めよ。
出典:東京大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
(1)は2で割った余りを追い,隣り合う2項の余りの組が周期3で戻ることを示す。(2)では10の倍数であることを,2の倍数かつ5の倍数であることに分解する。5で割った余りも同じ漸化式から周期を持ち,初期の組 に戻るところまで確認する。最後に と を同時に満たす条件へまとめる。
解答
(1)
を2で割った余りを考える。, であるから,漸化式より である。初期値は であるから となる。ここで隣り合う2項の余りが となり,初期の組に戻る。したがって余りは と周期3で繰り返す。
よって である。
(2)
10の倍数であるためには,2の倍数かつ5の倍数であることが必要十分である。(1)より,2の倍数である条件は である。
次に5で割った余りを調べる。漸化式は である。初めから計算すると
である。さらに
となり,隣り合う2項の余りが初期の組 に戻る。したがって5で割った余りは と周期4で繰り返し, である。
以上より が10の倍数であるための必要十分条件は を同時に満たすことである。 と は互いに素なので,これは と同値である。したがって である。