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東京大学 1991年度
理系数学 第6問

問題

で定義された連続な関数で, ならば,つねに であるものとし,

とおく。このとき, であり,さらに任意の に対して,原点と点 ,原点と点 を結ぶ2直線と曲線 とで囲まれる部分の面積は に等しいものとする。

(1) をそれぞれ の関数として表せ。

(2) に対して,

とおく。積分

の値を求めよ。

(3) 関数 を決定せよ。

出典:東京大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問

方針

まず面積条件を式に直す。2本の直線は であり、囲まれる部分は では2直線の差、 では曲線と後者の直線の差として積分できる。これにより が出る。一方 なので、 の微分方程式を解く。(2)は の単調性と積分値で極限を押さえる。(3)は と置いて を繰り返し、(2)の極限で残り項を消す。

解答

(1)

と原点を結ぶ直線は であり、点 と原点を結ぶ直線は である。 は正で単調減少だから、 では曲線 は2直線より上にあり、囲まれる部分の境界は2本の直線である。また では、曲線 が直線 より上にある。よって面積

である。

第1項は であり、第2項は である。したがって である。問題の条件より だから であり を得る。

一方、 であるから である。先ほどの式より なので である。よって となり、 である。 より だから である。また より である。

(2)

とおく。 は単調減少なので、 の単調減少関数である。すると

である。(1)より である。

また、 は単調減少で正だから である。したがって である。 は任意なので、任意の正の数 について となる。すなわち である。

よって、求める積分は である。

(3)

とおく。(1)の を掛けると である。左辺は だから である。

これを繰り返すと、任意の正整数 について である。(2)より である。したがって とすると

である。よって となり を得る。

実際、この関数は正で単調減少であり、 を満たすので、(1)で得た条件とも一致する。