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東京大学 1985年度
理系数学 第4問

問題

を実数とし,とおく.

(1) 行列 の表す一次変換による点の像をそれぞれとし,とおく.(ここで,は線分の長さを表す.)を用いて表せ.

(2) であるとして,の値を最小にするような自然数を求めよ.

出典:東京大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問

方針

帰納法で を求め、3辺の差ベクトルから とし、差 の符号で整数 を決める。

解答

{(1)まず を求める。主張は

である。 では明らかに成り立つ。ある で成り立つとすると

であるから,数学的帰納法によりすべての自然数 で成り立つ。

一次変換では,2点間の差ベクトルも同じ行列で移される。もとの3点について

である。

したがって

より である。また

なので である。さらに

だから である。

よって

である。

(2)

であるから とおくと である。

差を調べる。

である。 なので,符号は の符号で決まる。すなわち である。

ここで なので である。一方 なので である。さらに とともに増加するから, では である。

したがって まで減少し,その後増加する。よって のとき最小である。}