問題
平面上の曲線に沿って,図のように左から右へすすむ動点がある.の速さが一定 であるとき,の加速度ベクトルの大きさの最大値を求めよ.ただし,の速さとはの速度ベクトルの大きさであり,またを時間としてである.% 図は省略
出典:東京大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
点を と置き、弧長 について を用いる。速さが一定 なので、速度は単位接線ベクトルに を掛けたものになる。単位接線ベクトルを で微分し、さらに を掛けて加速度の大きさを の関数として表す。最後は として単調性を見る。
解答
点 の座標を とする。弧長を とすると である。点 は左から右へ進み、速さは一定 なので である。したがって 曲線の単位接線ベクトルは である。よって速度ベクトルは である。
速さ は定数なので、加速度ベクトルは である。まず で微分する。計算すると したがって
よって ここで とおくと したがって最大化すべき部分は である。これを で微分すると なので、 で単調に増加する。よって最大は のときである。
したがって加速度ベクトルの大きさの最大値は である。
別解の視点
速さ一定の運動では、速度の大きさは変わらず、向きだけが変わる。したがって単位接線ベクトルの変化を調べればよい。成分で を微分して確認すれば、公式に頼らず高校範囲の計算で最大値まで到達できる。