東北大学 2020年度
後期・理系数学 後期 第6問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 微分、積分
- 解法
- 逆算、部分積分、漸化式の変形
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
(1) 関数f(x)=tanx (−2π<x<2π)の逆関数f−1(x)の導関数を求めよ。
(2) 正の整数nに対して
In=∫01(1+x2)ndx
とおく。このとき,In+1をInを用いて表せ。
(3) 定積分
∫01(1+x2)3dx
の値を求めよ。
出典:東北大学 2020年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第6問
方針
(1)はarctanxの導関数から直ちに積分表示を得る。(2)はx/(1+x2)nを微分して、InとIn+1を結ぶ式を作る。(3)は漸化式をn=1,2で順に使う。
解答
(1)
arctanxの導関数は 1+x21 である。したがって I1=∫011+x2dx=[arctanx]01=4π である。
(2)
n≧1とする。関数 (1+x2)nx を微分すると ((1+x2)nx)′=(1+x2)n+11+(1−2n)x2 である。これを0から1まで積分すると、左辺は [(1+x2)nx]01=2n1 である。
一方、右辺の積分は ∫01(1+x2)n+11+(1−2n)x2dx である。ここで (1+x2)n+1x2=(1+x2)n1−(1+x2)n+11 を用いると、右辺は In+1+(1−2n)(In−In+1)=2nIn+1−(2n−1)In となる。したがって 2n1=2nIn+1−(2n−1)In であり、In+1=2n2n−1In+n2n+11 を得る。
(3)
(1)より I1=4π である。漸化式にn=1を代入して I2=21I1+41=8π+41 となる。さらにn=2を代入すると
I3=43I2+161=43(8π+41)+161=323π+41
である。
別解。
I2やI3だけなら、x=tanθとおいて三角関数の積分に変換しても求められる。ただし本問は一般のnに対する漸化式を要求しているため、微分してInとIn+1を直接結ぶ方法が最も自然である。