過去問データベース 過去問を探す

東北大学 2011年度
理系数学 前期 第5問

問題

を実数,を0でない複素数とする.と共役な複素数をで表す.

(1) 次を満たすを求めよ.

(2) 次を満たすが存在するようなの範囲を求めよ.

(3) 次を満たすが存在するようなの範囲を求めよ.

出典:東北大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問

方針

(1) は に注意して両辺に をかけ、2次方程式 を解く。根が0になるのは のときだけなので、その根を除外する。(2) は両辺に をかけると となり、虚部比較から が実数でなければならない。結局、非零の実数解をもつ2次方程式の条件になる。(3) も両辺に をかけ、 を使って の2次方程式に直す。

解答

(1)

なので、与式 の両辺に をかけることができる。すると である。したがって である。ただし、 のときは平方根を虚数で表して となる。

また、 は問題の条件で除かれている。2次方程式 を代入すると だから、0が根になるのは のときだけである。このとき根は なので、許される解は のみである。

よって、答えは次のようにまとめられる。

ただし のときは、上の第1行で重解 を表している。

(2)

与式 の両辺に をかけると すなわち である。

ここで は実数である。したがって上式の虚部を比較すると、 の虚部は0でなければならない。よって は非零の実数である。 とおくと である。

この2次方程式が実数解をもつ条件は判別式より である。すなわち である。さらに のときは根が であり、非零の根 が存在するので除外する必要はない。したがって求める範囲は である。

(3)

与式 の両辺に をかけると である。ここで だから となる。 とおくと、 より であり、条件は を満たす が存在することである。これは を満たす が存在することと同じである。 なら であるから、必要条件として である。

逆に なら、関数 で0より大きい値を連続的にとり、 を大きくするといくらでも大きくなる。実際、方程式 の正の解は である。この に対して となる複素数 を選べばよい。

したがって求める範囲は である。