問題
実数に対して,の方程式が,相異なる4つの実数解をもつようなの範囲を求めよ.
出典:東北大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第6問
方針
絶対値の中身が変わるで区間を分け,各区間で2次方程式に直して根の個数を数える。区間端点での根は隣の区間と重複しないように扱う必要がある。中央区間で2根をもつ場合と,側で大きいにより2根をもつ場合の両方があり,既存の小さい範囲だけで止めないことが重要である。
解答
方程式を とおく。絶対値が変わる点はである。
まずでは だから である。この2次式はで正となり,での値はである。したがってに根を1つもつ条件は すなわち である。
次にでは なので である。この区間で根の個数を調べる。判別式は である。符号と端点の値 を合わせて調べると,で相異なる2根をもつのは のときである。またではこの区間に1根をもつ。
最後にでは だから である。であるから,のときはに1根をもつ。さらに,では頂点がに入り,判別式 が正で,頂点での値が負になると2根をもつ。これは のときである。では重解なので相異なる根は1つだけである。
以上を合わせて,相異なる4つの実数解をもつ場合を数える。
では,に1根,に2根,に1根あり,合計4根である。
でも,同様に根である。
またでは,に1根,に1根,に2根あり,合計4根である。
端点ではやの重複,または重解が起こるため,相異なる4根にはならない。したがって求める範囲は である。