東北大学 2005年度
後期・理系数学 後期 第5問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、部分分数分解、和の計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
数列{an}を次で定める.
⎩⎨⎧a1=1an+1=3n+53n−1an(n=1,2,3,⋯⋯)
このとき,一般項anと級数の和S=n=1∑∞anを求めよ.
出典:東北大学 2005年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問
方針
漸化式を順に掛けると、分子分母がずれて消える形になる。一般項は an=10/{(3n−1)(3n+2)} と予想でき、初項と漸化式で帰納的に確認する。級数は部分分数分解 an=310(1/(3n−1)−1/(3n+2)) により隣り合う項が消えるので、部分和を取ってから極限を計算する。
解答
漸化式は an+1=3n+53n−1an である。初めの数項を見ると a1=1,a2=82=41 であり、分母が3ずつずれていく形になっている。一般項として an=(3n−1)(3n+2)10 を示す。
まず n=1 では (3⋅1−1)(3⋅1+2)10=2⋅510=1 であり、a1=1 と一致する。次に an=(3n−1)(3n+2)10 と仮定すると、漸化式より
an+1=3n+53n−1⋅(3n−1)(3n+2)10=(3n+2)(3n+5)10
である。これは (3(n+1)−1)(3(n+1)+2)10 に等しい。したがって数学的帰納法により an=(3n−1)(3n+2)10 である。
次に級数の和を求める。部分分数分解すると
(3n−1)(3n+2)10=310(3n−11−3n+21)
である。したがって第 N 部分和は
n=1∑Nan=310n=1∑N(3n−11−3n+21)=310(21−3N+21)
である。N→∞ とすると S=310⋅21=35 である。よって S=35 である。