問題
を絶対値が1の複素数とする.このとき以下の問いに答えよ.
(1) の実部が0となるようなをすべて求めよ.
(2) の絶対値が1となるようなをすべて求めよ.
(3) を自然数とする.の絶対値が1となるようなをすべてかけ合わせて得られる複素数を求めよ.
出典:東北大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
なので と置く。(1) は実部 を和積公式で因数分解する。(2) は として絶対値を に直す。(3) は を、単位円上の点 が を中心とする条件ではなく、 の長さ条件として図形的に読む。該当する は3乗して1になる2点であり、すべての解は の根になるので根の積を使う。
解答
(1)
だから とおくことができる。このとき の実部は である。和積公式より
である。したがって実部が となるのは のときである。よって である。
(2)
である。 とすると なので である。これが となる条件は である。したがって であり、求める は である。
(3)
とおくと、 である。条件は である。単位円上の点 で、点 からの距離が であるものを考えると、 である。すなわち である。したがって求める は を満たす全ての複素数である。
この多項式は次数 、最高次係数 、定数項 である。よって根をすべて掛け合わせた値は である。したがって求める複素数は である。
別解。(3) は かつ と見てもよい。つまり、3 乗根のうち 乗して1になるものを除いた 個をすべて掛けることになる。この集合は上の多項式 の根の集合と同じなので、積はやはり である。