東北大学 2001年度
理系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 微分、関数
- 解法
- 極限計算、グラフの概形、不等式評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
関数f(x)=x1+2x−1 (x=0)について,a=x→0limf(x),b=x→0limf′(x)とおく.
(1) a,bの値を求めよ.
(2) −21≦xの範囲で,3つの関数1+2x,1+ax,1+ax+bx2の大小関係を調べ,これらの関数のグラフを同一のxy平面上に描け.
出典:東北大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問
方針
(1)は分子を有理化して f(x)=2/(1+2x+1) とし、極限と導関数の極限を求める。(2)は u=1+2x と置いて x=(u2−1)/2 に直し、3つの関数の差を因数分解する。符号は uleqq1 と ugeqq1、つまり xleqq0 と xgeqq0 で変わる。
解答
(1)
分子を有理化すると、xneq0 で f(x)=x1+2x−1=1+2x+12 である。したがって a=limx→0f(x)=1+12=1 である。
また f(x)=2(1+2x+1)−1 より f′(x)=−2(1+2x)−1/2(1+2x+1)−2 である。よって b=limx→0f′(x)=−21 である。
(2)
(1)より比較する3つの関数は 1+2x,1+x,1+x−2x2 である。ここで u=1+2x とおく。x≧−1/2 より u≧0 であり x=2u2−1 である。
まず 1+x−1+2x=1+2u2−1−u=2(u−1)2≧0 である。したがって常に 1+2x≦1+x である。
次に 1+x−2x2−1+2x=−8(u−1)3(u+3) である。u+3>0 だから、この符号は u−1 の符号で決まる。u≦1 は −1/2≦x≦0、u≧1 は x≧0 に対応する。
よって −21≦x≦0 では 1+2x≦1+x−2x2≦1+x であり、x≧0 では 1+x−2x2≦1+2x≦1+x である。等号はいずれも x=0 で成り立つ。
グラフは、3曲線が点 (0,1) で接し、直線 1+x が常に最上位にある。放物線 1+x−x2/2 は x<0 で平方根曲線より上、x>0 で平方根曲線より下に入れ替わる。