東北大学 2001年度
理系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 面積計算、微分による最大最小、式変形
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
a,bを正の数とする.2つの曲線y=x3+bx2,y=ax2+abxによって囲まれる2つの部分の面積の和をSとする.
(1) Sをaとbで表せ.
(2) a+b=1のとき,Sを最小にするa,bの値と,そのときのSの値を求めよ.
出典:東北大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問
方針
2曲線の差を因数分解し、交点 x=−b,0,a を求める。区間 [−b,0] と [0,a] で上下が入れ替わるため、絶対値を外して面積を積分する。条件 a+b=1 のもとでは S を1変数にし、対称性または微分で最小を決める。
解答
(1)
2曲線の差を取ると x3+bx2−(ax2+abx)=x3+(b−a)x2−abx=x(x−a)(x+b) である。したがって交点の x 座標は −b,0,a である。 −b<x<0 では x<0、x−a<0、x+b>0 なので差は正である。0<x<a では差は負である。よって2つの部分の面積の和 S は S=∫−b0x(x−a)(x+b)dx−∫0ax(x−a)(x+b)dx である。
まず x(x−a)(x+b)=x3+(b−a)x2−abx であるから、計算すると ∫−b0x(x−a)(x+b)dx=12b4+6ab3 であり −∫0ax(x−a)(x+b)dx=12a4+6a3b である。したがって S=12a4+2a3b+2ab3+b4 である。
(2)
a+b=1 なので b=1−a、0<a<1 とおく。(1)の式を用いると S=12a4+2a3(1−a)+2a(1−a)3+(1−a)4 である。これは a と b を入れ替えても同じ式なので、候補は対称点 a=b=1/2 である。
微分で確認する。整理すると S=−6a4+3a3−6a+121 であり S′=−6(2a−1)(2a2−2a−1) である。0<a<1 では 2a2−2a−1<0 であるから、S′ は a<1/2 で負、a>1/2 で正となる。よって S は a=21 で最小になる。このとき b=1/2 であり S=321 である。したがって a=b=21,Smin=321 である。