東北大学 2000年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、置換、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
次の式を満たす数列{an}を考える.
a1=1,an+1={1+3(1−2an+1)}an(n=1,2,⋯⋯)
(1) bn=2−ananとおくとき,bn+1とbnとの関係式を求めよ.
(2) bnおよびanを求めよ.
(3) 極限値n→∞limanを求めよ.
出典:東北大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
漸化式の右辺にも an+1 が含まれているので、まず an+1 について解く。その後、指定された bn=an/(2−an) に代入すると、分母の形がそろって等比数列になる。bn を求めたら、an=2bn/(1+bn) に戻し、bn→∞ から極限を出す。
解答
(1)
与えられた漸化式は
an+1={1+3(1−2an+1)}an
である。右辺を展開して an+1 を左辺へ集めると an+1=(1+3)an−23anan+1 だから an+1(1+23an)=(1+3)an である。よって
an+1=1+23an(1+3)an=2+6an2(1+3)an
である。
ここで bn=2−anan とおく。すると
2−an+1=2−2+6an2(1+3)an=2+6an22+23an−2an−23an=2+6an2(2−an)
である。したがって
bn+1=2−an+1an+1=2+6an2(2−an)2+6an2(1+3)an=(1+3)2−anan
である。よって bn+1=(1+3)bn である。
(2)
b1=2−a1a1=2−11=1+2 である。(1)より bn は公比 1+3 の等比数列だから bn=(1+2)(1+3)n−1 である。
また bn=an/(2−an) から bn(2−an)=an すなわち an=1+bn2bn である。したがって
an=1+(1+2)(1+3)n−12(1+2)(1+3)n−1
である。
(3)
1+3>1 なので bn=(1+2)(1+3)n−1→∞ である。したがって an=1+bn2bn→2 であり、求める極限値は 2 である。