問題
において関数を
で定める.対数は自然対数である.
(1) 導関数が単調増加であることを示せ.
(2) であることを示し,となるを求めよ.
(3) 正の実数,について不等式
が成立することを示せ.
出典:東北大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問
方針
(1)は微分計算を正確に行い、 を示して の単調増加を得る。 はそのままでは符号が見にくいので、 とおき、 を使う。(2)は と(1)から最小値を判断する。(3)は(2)を に適用し、両辺に を掛けて対数を整理する。
解答
(1)
まず微分する。
さらに微分すると
ここで とおくと であるから である。したがって となる。
関数 を考えると である。よって は で減少し、 で増加する。さらに だから、すべての で である。したがって であり、 は単調増加である。
(2)
直接代入すると であり、また である。(1)より は単調増加であるから である。したがって は で最小値をとり、その最小値は0である。よって であり、等号成立は のときである。
(3)
正の実数 に対して、(2)を に適用する。すると
である。両辺に を掛けると
となる。
ここで かつ である。これらを代入して整理すると、 の係数は となるので
である。移項して
を得る。これが示すべき不等式である。