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東北大学 1998年度
理系数学 前期 第5問

問題

の方程式が異なる実数解をちょうど2個もつとき,点の存在する範囲を平面に図示せよ.

出典:東北大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問

方針

絶対値の中身で に分け、2つの上に開く放物線をそれぞれ担当区間だけで数える。共通端点 の値はどちらも であり、左側は端点を含まず、右側は端点を含む。この違いを反映させて、頂点の位置 , と最小値の符号から根の個数を表にし、合計がちょうど2個になる条件を整理する。

解答

では を、 では を調べればよい。どちらも での値は である。ただし左側は なので を含まず、右側は なので を含む。

左側の放物線 の頂点は 、最小値は

である。右側の放物線 の頂点は 、最小値は

である。

まず のとき、2つの頂点はそれぞれ担当区間の内側または端点側に位置し、左側は のときに根を持つ。さらに なら左側に1個、右側に1個、 なら左側に2個、右側に0個となる。したがって、この範囲ではまとめて が条件である。 のときは である。 では左側に2個、 では左側と右側に1個ずつ根を持つ。 では左側の頂点で接する1個だけになるので、条件は である。 のとき、左側で2個の根を持つには が必要で、このとき右側には根がない。また では左側に1個、右側に1個の根を持つ。 では が右側の根として数えられるため個数が変わり、ちょうど2個にはならない。よって である。 のとき、左側は単調に下がりながら に近づき、右側は から単調に上がる。したがって のときだけ左側に1個、右側に1個の根を持つ。 では右側の端点 の1個だけなので除く。

以上より、異なる実数解がちょうど2個となる条件は

である。