問題
ある1面だけに印のついた立方体が水平な平面に置かれている.平面に接する面(底面)の4辺のうち1辺を選んでこの辺を軸にしてこの立方体を横に倒す,という操作を行う.ただし,どの辺が選ばれるかは同様に確からしいとし,印のついた面が最初は上面にあるとする.この操作を回続けて行ったとき,印のついた面が立方体の側面にくる確率を,底面にくる確率をとおく.
(1) を求めよ.
(2) との関係式を導け.
(3) をの式で表し,を求めよ.
出典:東北大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問
方針
印のついた面が上面・側面・底面のどれにあるかだけを状態として見る。上面または底面にあるときは次の操作で必ず側面に移り,側面にあるときは4本の辺のうち2本を選ぶと上面または底面に移り,残り2本では側面のままである。この遷移から を作り, は直前に側面にある確率から求める。
解答
(1)
1回倒すと印は必ず側面にくる。2回目に、印の面を底面または上面にする辺は2本、側面のままにする辺は2本である。よって である。
(2)
印が側面にあるとき、次に側面でなくなる確率はである。印が上面または底面にあるとき、次は必ず側面にくる。したがって である。
(3)
であるから、(2)より である。では、底面にくるには直前に側面にあり、かつその面を下に倒す1本を選ぶ必要があるので である。したがって である。
(3) ではまず漸化式 と変形する。 なので である。
底面に来るには,直前に印の面が側面にあり,その側面を下にする1本の辺を選ぶ必要がある。側面にあるとき,4本の候補のうち底面に移すものは1本なので である。したがって で, である。よって極限は となる。