問題
とは,0でない実数とする.実数,が,,を満たしているとする.
(1) を,を用いて表せ.
(2) 点の存在する範囲を平面に図示せよ.
出典:東北大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問
方針
与式は分母が0でない比の条件なので、まず と が0でないことを確認する。, を に代入して だけの式にし、 の値を求める。最後は、得られた値が正になることと、そのとき実際に を取れることを確認して、 平面の領域へ直す。
解答
(1)
比 , が定義されているので、, である。与式から であり、 に代入すると となる。ここで とおくと、, であるから である。したがって より を得る。
(2)
問題の条件より , は , でないから、上の右辺は0ではない。実数 が存在するには が必要十分である。よって であり、分子と分母の符号が同じになればよい。したがって
である。すなわち求める範囲は である。
この条件が十分であることも確認しておく。右辺が正なら、その値を として を満たす を取れる。このとき なので、 は単位円上の点であり、これを とする実数 が存在する。
別解。式 は、 が と の重みつき平均になっていることを表す。しかも , はどちらも0でないから、重み , はともに正で、その和は1である。したがって は と の間に厳密に入る。つまり であり、これは上と同じく を与える。