東北大学 1996年度
理系数学 前期 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 指数・対数、積分
- 解法
- 接線・法線、面積計算、置換積分
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 15分
問題
直線lは曲線C1:y=ex,C2:y=eax (a>1)の両方に接するとする.
(i) lとC1との接点Pのx座標をsとし,lとC2との接点Qのx座標をtとする.このとき,s,tをaを用いて表せ.
(ii) a=2のときlとC1,C2で囲まれた図形の面積を求めよ.
出典:東北大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
共通接線を、C1 の接点 x=s における接線と、C2 の接点 x=t における接線としてそれぞれ書く。傾きと切片を比較して s,t を求める。a=2 では2曲線が x=0 で交わるので、閉じた領域を [t,0] と [0,s] に分け、上側の曲線から共通接線を引いて積分する。
解答
(i)
C1:y=ex の x=s における接線は y=es(x−s)+es=esx+es(1−s) である。また C2:y=eax の x=t における接線は y=aeat(x−t)+eat=aeatx+eat(1−at) である。これらが同じ直線であるから、傾きと切片を比較して es=aeat,es(1−s)=eat(1−at) を得る。
第1式より es/eat=a なので s−at=loga である。また第2式を第1式で割ると 1−s=a1−at となり、s−t=1−a1 を得る。これらを連立して解くと s=1−a−1loga,t=a1−a−1loga である。
(ii)
a=2 のとき s=1−log2,t=21−log2 である。共通接線は、傾きが es=e/2 であり、切片が es(1−s)=(e/2)log2 だから y=2e(x+log2) である。
2曲線 y=ex と y=e2x は x=0 で交わる。したがって、囲まれた図形の面積 S は
S=∫t0{e2x−2e(x+log2)}dx+∫0s{ex−2e(x+log2)}dx
である。ここで t=21−log2,s=1−log2 を代入して計算すると、
S=[21e2x−4ex2−2e(log2)x]t0+[ex−4ex2−2e(log2)x]0s=163e−21.
よって求める面積は 163e−21 である。