東北大学 1991年度
理系数学 前期 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 指数・対数、微分、積分
- 解法
- 不等式評価、グラフの概形、体積計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 22分
問題
(1) 0<x<1のとき,次の不等式が成り立つことを証明せよ.
(2) 曲線y=x(logx−1) (x>0)の概形をかけ.
(3) 直線x=b (0<b<1),y=0および曲線y=x(logx−1)で囲まれる図形をy軸のまわりに1回転してできる立体の体積をV(b)とする.b→0limV(b)を求めよ.
出典:東北大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
(1)は u=1/x と置くと、よく知られた logu<u−1 型の不等式になる。これは微分で単調性を示す。(2)は y′=logx と y′′=1/x から増減と最小値を調べ、x→0+、x=e も確認する。(3)は y 軸回転なので円筒殻で体積を表し、b→0 の極限を評価する。
解答
(1)
u=x1 とおく。0<x<1 より u>1 である。また logx=logu21=−2logu であり、右辺は 2(1−x1)=2(1−u) である。したがって示すべき不等式は −2logu>2(1−u) すなわち logu<u−1 である。
ここで h(u)=u−1−logu とおくと h′(u)=1−u1 である。u>1 では h′(u)>0 であり、また h(1)=0 である。したがって u>1 で h(u)>0 となる。すなわち logu<u−1 である。よって logx>2(1−x1) が成り立つ。
(2)
y=x(logx−1) とおく。微分すると y′=logx であり、さらに y′′=x1>0 である。したがって 0<x<1 では減少し、x>1 では増加する。x=1 で最小値 y=1(0−1)=−1 をとる。
また y=0 となるのは logx−1=0 より x=e である。さらに limx→0+x(logx−1)=0 であり、このとき logx−1<0 なので下側から0に近づく。以上より、曲線は x→0+ で原点に下側から近づき、(1,−1) で最小となり、(e,0) で x 軸と交わった後、増加していく。
(3)
0<x<b<1 では y=x(logx−1)<0 である。y 軸のまわりに回転するので、円筒殻を用いると
V(b)=2π∫0bx{−x(logx−1)}dx=2π∫0bx2(1−logx)dx
である。
積分を計算すると ∫x2(1−logx)dx=x3(94−31logx) である。したがって V(b)=2πb3(94−31logb) である。ここで limb→0+b3∣logb∣=0 なので b→0+limV(b)=0 である。