問題
を満たす関数について考える.
(1) を負でない実数とするとき,不等式
が成り立つことを示せ.
(2) の形の(*)の解を求めよ.
(3) の形の(*)の解は存在するか.存在するならその解を求め,存在しないならそのことを示せ.
出典:東北大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第6問
方針
(*)の右端の積分は定数なので、解は必ず の形になる。(1)は と見て、 と に分ける。後者では負になる区間だけを反転して積分を計算し、不等式に直す。(2)(3)は を解くが、 の場合は(1)の不等式から矛盾を出す。
解答
(1)
である。
まず のとき、この式は で常に0以上である。したがって である。右辺は である。 なので となり、求める不等式が成り立つ。
次に とする。 とおくと、 であり である。この式は で負になる。よって
である。第1項は であり、後ろの積分は とおくと である。したがって である。
ここで だから、示すべき不等式との差は
である。 に対し と書けるので、これは0以上である。よって の場合も不等式は成り立つ。
(2)
(*)で とおくと、定数項を比べて でなければならない。 のときは、(1)の計算より である。したがって である。これを解くと より したがって である。これは確かに を満たす。よって である。
(3)
の形の解があると仮定する。このとき(1)より である。したがって(*)の定数項の条件から
となる。これを整理すると すなわち であり、 を得る。これは に反する。したがって の形の解は存在しない。