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東北大学 1989年度
理系数学 前期 第2問

問題

行列 の表す1次変換をとする.円による像をとする.

(1) 曲線は円であることを示し,その中心の座標と半径を求めよ.

(2) 2円が外接するようにを定めよ.

出典:東北大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問

方針

行列を 倍の回転行列として分解する。したがって円は円のまま移り、中心は中心の移り先、半径は 倍になる。外接条件は、元の円の中心と移った円の中心の距離が2つの半径の和に等しいこととして立てる。

解答

【(1)】 とおく。 より である。行列

と書ける。右の行列は角 の回転を表し、さらに全体が 倍される。したがってこの1次変換は、原点中心の回転と相似比 の拡大縮小を組み合わせたものである。

の中心は 、半径は である。中心

へ移る。また半径は 倍されるので、移った曲線 は円であり、その中心は 半径は である。

【(2)】元の円 の中心を の中心を とする。中心間距離は

外接するためには、中心間距離が半径の和に等しいから である。すなわち である。両辺を2乗して を用いると より となる。したがって であり、 だから である。よって である。