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東北大学 1988年度
理系数学 前期 第3問

問題

関数について,次の問に答えよ.

(1) 極値を求めよ.

(2) 曲線の漸近線を求めよ.

(3) 曲線の概形をかけ。

出典:東北大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問

方針

まず分子を因数分解し、さらに割り算で と直す。絶対値の中の符号は零点 と除外点 で変わる。極値は、絶対値を外した各区間での微分と、絶対値が0になる折れ点を合わせて判定する。漸近線は と、左右無限遠で絶対値の符号が変わることから2本の斜めの直線を得る。

解答

まず である。また、 において である。以下 とおくと、 である。 となるのは であり、 では定義されない。

さらに である。

(1)

符号を調べると、 で負、 で正である。したがって、それぞれの区間で または として増減を調べる。 では であり、絶対値の折れ点なので極小値0をとる。

また では であり、この区間の停留点は である。 で正、 で負だから、 で極大となる。その値は である。 では であり、停留点は である。 で負、 で正だから、 で極小となる。その値は である。

以上より極値は

である。

(2)

で分母が0になり、分子は なので、垂直方向の漸近線は である。

また である。 では なので となり、 である。よって右側の斜めの漸近線は である。

一方、 では なので となり、 である。よって左側の斜めの漸近線は である。

(3)

概形は次の情報を反映して描けばよい。 軸に接するように折れ、値は0である。 では で極大値1をとる。 は垂直方向の漸近線であり、左右どちらから近づいても である。 では で極小値9をとり、その後は漸近線 に近づく。 では漸近線 に近づく。

補足。絶対値をつける前のグラフで負になる部分を 軸に関して折り返す、と考えても同じ概形が得られる。この見方を使うと、 が折れ点の極小になる理由が分かりやすい。